かわさきの環境月刊誌『環境情報』2023(令和5)年12月1日発行 NO.616

<特集>冬季の大気汚染対策にご協力ください

多摩区の生田緑地で撮影された星空(冬の大三角)の写真です。

シリウス、オリオン座、すばる…。冬の夜空は、多くの一等星や有名な星座、天体に恵まれています。
一方で、冬季は、交通量の増加や事業所での暖房機器(ボイラーなど)の使用などにより、PM2.5(微小粒子状物質)の原因物質である窒素酸化物(NOx)の濃度が高くなる傾向があります。
大気環境の改善がさらに進めば、川崎でも、もっとたくさんの星が見えるはず…。
皆さんも、身近なところから、大気汚染物質の削減に取り組んでみませんか。

  • 冬季の大気環境について

冬季は気象条件などの影響により大気がよどみやすくなるため、NOx(窒素酸化物)などの大気汚染物質の濃度が高くなる傾向にあります。
NOxは、呼吸器系への健康影響があるほか、PM2.5(微小粒子状物質)等の原因物質にもなってしまうため、冬季の排出削減へ向けた取組に一層のご協力をお願いします。

  • NOxを削減するためにできること(市民・事業者の皆様へ)
    NOxは燃焼に伴って発生することから、以下の対策が有効です。

「エコドライブの内容は?」

問合せ:環境局環境対策部環境保全課     TEL 200-2516   FAX 200-3921

目次

新たなブランド制度「川崎CNブランド」の第1回認定製品・技術等が決定しました!

川崎市及び市内産業支援団体等で構成する「川崎CNブランド等推進協議会」では、市内事業者の優れた環境技術を活かした製品・技術、サービスを認定する「川崎CNブランド」を開始しました。
2023年度は、第1回の認定製品・技術等として、8件を「川崎CNブランド2023」に認定(うち3件を大賞に選定)しました。

  • 川崎CNブランドとは?

「川崎CNブランド」は、2022年度まで実施した「低CO2川崎ブランド」の取組を継承するとともに、カーボンニュートラル(CN)の実現を目指すためリニューアルを行った制度です。
ライフサイクル全体でCO2削減に貢献するとともに、カーボンニュートラルの実現に向けて、市民・事業者を始めとした社会全体への波及効果がある川崎発の製品・技術、サービスを認定し、普及促進していくことで、市内の脱炭素化を促進するとともに、市域外での脱炭素化に貢献していきます。

川崎CNブランド2023大賞 製品技術一覧

JFEスチール株式会社 東日本製鉄所(京浜地区)
高速モータ用Si傾斜磁性材料「JNRF🄬」】
鋼板に、独自の特殊技術を用いて製造した磁性材料。電気自動車等のモータに活用することで、従来の高出力を維持しつつ、高効率化によりCO2 削減を実現。

 

東芝エネルギーシステムズ株式会社
72kVガス絶縁開閉装置(GISAEROXIATM
国内で初めて、変電所に不可欠な開閉装置(雷対策等の安全装置)において、地球温暖化係数の高い物質(SF6)を使用せず、窒素と酸素からなる自然由来ガスを用いたことで、温室効果ガスを大幅に削減。

 

 

株式会社富士通ゼネラルルームエアコン「nocria」(2023年発売モデル)
地球温暖化係数の低い冷媒や新開発のインバータ技術等により使用時の CO2削減を実現。また、製造時に使用する電力には実質 100%再生可能エネルギーを使用。

【その他の認定製品・技術一覧】

荏原実業株式会社 【腐植質脱臭剤「VOEFEPSR1)」
TH健康住宅株式会社 【自然素材とセルロースファイバーで造る無結露・長寿命「TH健康住宅」】
東京メータ株式会社 【エアパワーメータ🄬 省エネコンサルティグ
東芝インフラシステムズ株式会社 電波システム事業部 小向工場
【マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダ(TW4682
東芝インフラシステムズ株式会社 セキュリティ・自動化システム事業部 小向工場
【倉庫運用管理システム(WES

※荏原実業株式会社の腐植質脱臭剤「VOEF(EPSR1)」川崎メカニズムも同時認証しています。

製品の詳細はホームページをご覧ください。

  • 川崎CNブランド2023認定式

2023年11月15日に第16回川崎国際環境技術展のステージイベントとして、「川崎CNブランド2023認定式」を開催しました。

問合せ: 環境局脱炭素戦略推進室  TEL 200-3872   FAX 200-3921

第11回かわさき環境フォーラムを開催します

市民、事業者、学校、行政が一堂に会し、環境に関する工作や体験を通して、楽しみながらエコを学べる、年に一度の環境イベントです。

・日時:令和5年12月10日(日)10時30分~15時00分

・会場:高津市民館(川崎市高津区溝口1-4-1 ノクティ2-11階)

・主催:川崎市地球温暖化防止活動推進センター

・後援:川崎市、CC川崎エコ会議

詳しくはチラシ及びホームページをご参照ください。
※ご参加者が多数の場合は、ご参加出来ない場合やお待ちいただく場合があります。
(当日各ブースでご確認ください。)

※内容は予告なく変更または中止する場合がありますので、予めご了承ください。

問合せ:川崎市地球温暖化防止活動推進センター TEL 813-1313 FAX 330-0319

環境審議会の市民委員を募集します

川崎市の環境行政や環境の保全に関する重要事項を、市長の諮問に応じて、専門的に調査審議する川崎市環境審議会(学識経験者と市民の方々で構成)の市民委員を募集します。

募集人数:4名

任期:令和6年4月1日から令和8年3月31日まで(2年間)

応募資格:令和6年4月1日時点で1年以上市内在住、18歳以上の方(市職員、市附属機関委員の方は除く)

応募方法:こちらの申し込みフォームからお申し込みください。

上記の申し込みフォームのほか、申込書と小論文(800字程度)を郵送、FAX、メール、持参のいずれかにより提出して申し込むこともできます。詳しくは市ホームページをご覧ください。

応募期間:令和5年11月20日(月)から令和5年12月20日(水)まで(消印有効)

問合せ: 環境局企画課     TEL 200-2387   FAX 200-3921

令和5(2023)年度版かわさき環境白書をとりまとめました

市では、環境基本計画の適正な進行管理を図るため、令和4年度から環境基本計画と地球温暖化対策推進基本計画などの環境分野における個別計画の進行管理をかわさき環境白書として一体化しました。写真や図表を充実させるとともに、様々なコンテンツを関連付けることで、ペーパレス化・デジタル化へ対応し、環境分野全体の状況をより分かりやすくとりまとめています。
この度、令和4年度における本市の環境の現状と施策の実施状況を令和5(2023)年度版かわさき環境白書としてとりまとめました。かわさき環境白書は市ホームページからご覧になれます。

  • 皆さまからのご意見をお聞かせください

今後の環境施策の参考とさせていただくため、環境白書について皆さまからご意見を募集します。提出されたご意見の内容や市の対応については、市ホームページで公表します。

  • 意見提出方法(様式自由)

住所、氏名、連絡先、意見内容を記入し、郵送またはFAXにて環境局企画課までご提出ください。また、Eメール(30kikaku@city.kawasaki.jp)もご利用いただけます。

問合せ: 環境局企画課    TEL 200-2386   FAX 200-3921

令和5年度川崎市における化学物質の環境リスク評価結果

市では、市内の事業所から大気への排出があり、有害性に関する情報がある化学物質について、大気の環境実態調査を実施し、その結果をもとに環境リスク評価※1を行っています。令和5年度の評価結果は次のとおりです。

これまでのリスク評価結果については、ホームページをご覧ください。

※1 化学物質が環境を経由して人の健康に悪い影響を及ぼすおそれのある可能性(環境リスク)を評価しています。調査した物質は、環境省の化学物質の環境リスク初期評価と同様の手法で評価をしています。
評価結果の判定は表2のとおりで、レベルの呼称は川崎市独自のものです。

※2 自主管理優先物質とは、有害性の程度や市内の大気環境の状況等を鑑み、事業者による自主的な管理の優先度が高い化学物質のことを言います。市では、環境リスク評価結果等を基に自主管理優先物質を選定しています。

問合せ: 環境局地域環境共創課  TEL 200-2532   FAX 200-3921

[月例データ]浮島埋立処分場における放射能濃度測定結果(2023年10月)

市では、ごみ焼却灰の埋立に伴い、廃棄物の最終処分場である浮島埋立処分場において、敷地境界の空間放射線量(ガンマ線)及び内水の放射能濃度(放射性セシウム濃度)について測定を行っています。10月の測定結果は次のとおりです。詳しくは市ホームページをご覧ください。

問合せ:環境局処理計画課  TEL 200-2590  FAX 200-3923

[月例データ]大気環境(2023年10月)

●二酸化窒素(NO2):全局で日平均値が0.06ppm以下でした。
●浮遊粒子状物質(SPM):全局で環境基準の短期的評価に適合しました。
●微小粒子状物質(PM2.5):全局で日平均値が35μg/㎥以下でした。
●光化学オキシダント(Ox):市内に光化学スモッグ注意報は発令されませんでした。

注1:本データは最終確定値ではありませんので、後日修正することがあります。
注2:本表中のSPM における環境基準評価は、当月の測定結果について短期的評価を行ったものです。

環境基準

1 二酸化窒素:1時間値の1日平均値が0.04ppmから0.06ppmまでのゾーン内又はそれ以下
2 浮遊粒子状物質:1時間値の1日平均値が0.10mg/m3以下であり、かつ、1時間値が0.20mg/m3以下
3 微小粒子状物質:1年平均値が15μg/m3以下であり、かつ、1日平均値が35μg/m3以下
詳しい測定データは、市のホームページをご覧ください。

問合せ:環境総合研究所地域環境公害監視担当 TEL 276-9096 FAX 288-3156

公害病被認定者数 1,104人(認定者総数 6,058人-認定失効者数 4,954人)
認定失効者数 4,954人(治癒等 2,105人+死亡者数 2,849人)
令和510月末現在(健康福祉局)

発行編集

川崎市環境局総務部企画課
電話044(200)2387(直通)
E-mail 30kikaku@city.kawasaki.jp

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