かわさきの環境月刊誌『環境情報』2024(令和6)年8月1日発行 NO.624

<特集>8月1日は水の日です!

毎年8月1日は、健全な水環境の重要性について広く理解を深めるため、水循環基本法で「水の日」と定められています。
わたしたちの財産である水の恵みを将来にわたって受け続けられるよう取り組むことが大切です。
川崎市では、大気・水環境分野における今後の方針や具体的な取組などを位置付けた「川崎市大気・水環境計画」を策定し、水環境の保全に向けて様々な取組を行っています。

みなさんもこの機会に身近な水を見て、触れて、水の大切さを考えてみませんか。

「カワスイがおくる!楽しく学べるガサガサ体験」の様子

目次

 

水環境の現状と課題

雨水が地下に浸透し、湧水となって地表に表れ、川となって海に注ぎ、水蒸気となってまた雨になる一連の流れを「水循環」といいます。これまで洪水や渇水、水質汚染、地盤沈下など、水循環に関する深刻な課題については一定程度改善がなされてきたものの、依然として課題は残されています。
また、今後、温暖化による異常少雨や降水量の変動幅の増大などの影響によって、渇水や洪水のリスクが高まる可能性や、新たな課題が発生することも懸念されています。

 

良好な水環境の保全に向けて

良好な水環境を保全するには、市民一人ひとりが水環境に関心を持ち、環境に配慮した行動をすることが重要です。

市では、水辺にふれあうイベント(夏休み水環境体験教室)の開催や出前授業の実施、水辺の親しみやすさ調査を行うこと等により、身近な川について学び、ふれあう機会をつくっています。水辺にふれあうことを通じて水環境の重要性を認識し、良好な水環境を一緒に実現していきましょう。水辺の親しみやすさ調査マニュアルはこちらからダウンロードできます。

水辺の親しみやすさ調査は、市民のみなさんに、市内の川に「散歩したい、遊びたい」と思えるような場所があることを知ってもらい、水辺に親しんでもらうことを目的に、水辺のすてきさのポイントを整理しました。

  • 利用のしやすさの視点:川沿いに歩道があるか、水が急に増えたときに逃げられるか、
  • 快適さ(気持のよさ)の視点:川のにおいや透明さ、ごみの多さなど

この2つの視点から水辺がどれだけすてきか知ることができます。ぜひ、身近な水辺で調査をしてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

生活排水対策の推進に向けて

川崎の川や海の水質は、下水道が整備されるにつれて改善されてきました。しかし、生物多様性の保全やプラスチックごみ対策などの新しい課題もあり、また、川や海のよごれは生活排水から多く発生しています。今後のよりよい水環境に向けて一人一人の協力が不可欠です。川や海をもっとすてきにするために、私たちが身近にできることをリーフレットに例示しました。ぜひできることから始めてみてください。

問合せ:環境局環境保全課 TEL 200-2520 FAX 200-3921


令和6年度夏休み多摩川教室に「川の中の生きものコーナー」を出展します!

多摩川を楽しみながら学べる参加型・体験型のイベント「夏休み多摩川教室」内に「川の中の生きものコーナー」を出展します!

「川の中で生きもの探し」で、川の中に入って生きものを探して、川のきれいさを確認してみよう!
つかまえた生きものは「顕微鏡で生きもの観察」で観察できるよ!
※「川の中で生きもの探し」は事前申込が必要です。

夏休み多摩川教室

  • 日時:令和6年8月21日(水)、22日(木)   10:00~15:00
  • 場所:川崎市高津区二子地先(多摩川河川敷)  (二子新地駅から徒歩3分、下記チラシ参照)
  • 参加費:無料
  • 多摩川教室の詳細は京浜河川事務所HPをご覧ください。

川の中で生きもの探し

  • 時間:午前の回 10:10~ 40分おき3回実施
    午後の回 13:00~ 40分おき3回実施
    (所要時間約50分、受付10分前から)
  • 参加費:無料 ※「川の中で生きもの探し」は事前申込が必要です。
  • 対象:小中学生各回10名程度
  • 申込締切:令和6年8月12日(月)
  • 詳細・申込は市ホームページをご覧ください。

顕微鏡で生きもの観察

  • 時間:夏休み多摩川教室開催中随時
  • 参加費:無料

 

問合せ:【多摩川教室】 多摩川流域協議会(事務局:国土交通省京浜河川事務所)TEL 045-503-4011
【川の中の生きものコーナー】 環境局地域環境共創課 TEL 200-3844 FAX 200-2921


EVカーシェア実証実験の専用ステーションを新たに設置しました!

市では、交通部門の脱炭素化を推進するため、市民や事業者の次世代自動車の利用機会創出等を目的に、EVカーシェアリングの実証実験※1を行っています。

電気自動車(EV)を川崎市内の専用ステーションに配備し、専用ステーション※2であればどこでも返却できるシェアリングサービスを提供することで、利便性の高いカーボンニュートラルなまちづくりを目指します。

この度、次のとおり市内に新たな専用ステーションを設置しましたので、是非ご利用ください!

  • 設置場所:川崎区浅田3丁目1付近
  • 利用料金:15分税込220円(時間によるパック料金あり)
  • 利用方法:アプリをダウンロードし、会員登録後、アプリ上でカーシェアの利用や返却の予約、料金の支払いが行えます。

※1 本実証実験は、川崎市と株式会社サンオータスが連携して実施している「環境技術産学公民連携共同研究事業」の取組によるものです。

※2 市内のステーションは計2か所です。令和6年8月時点で神奈川県内には他に10か所あります。

★利用料金や利用方法の詳細、ステーション一覧はこちらからご確認ください★

カーシェアステーションを設置しませんか?

さらなる普及に向け、カーシェアステーションの設置可能場所の募集も随時受付中です!事業所内の土地(空きスペースや駐車場等)の有効活用も出来ます!興味がある方はお気軽に下記までご連絡ください。

問合せ: 環境局地域環境共創課  TEL 200-2531  メール 30kyoso@city.kawasaki.jp


「かわさきちょこ涼(すず)」はじめました

市内の熱中症救急搬送者数の約3割が「外出時」となっています。外出時等の熱中症予防のために、夏季の一定期間(令和6年度は7月1日から9月30日まで)、市内の公共施設のうち、空調設備が整い、休憩場所があるなどの条件を満たした区役所、図書館、市民館、老人いこいの家などの約190施設を、「一時的に暑さをしのぐ場所(愛称:ちょこ涼)」として開放します。外出時に体調の異変を感じる前に、ちょこっと涼む場所としてご利用ください。

詳細は、市ホームページをご覧ください。

 

 

問合せ: 環境局環境総合研究所都市環境担当 TEL 276-8964 FAX 288-3156


令和5年度航空機騒音観測結果

市では、中原一般環境大気測定局と麻生一般環境大気測定局に航空機騒音観測装置を設置し、騒音を測定しています。令和5年度(観測期間:令和5年4月1日から令和6年3月31日)の航空機騒音観測結果は次のとおりです。

 

※1:観測回数は、暗騒音レベル(航空機が飛行していない時)より10dB以上大きい航空機騒音を観測した回数を示しています。

※2:Lden(時間帯補正等価騒音レベル)とは、夕方と夜間の騒音に重み付けを行い、1日に発生したすべての騒音の暴露量を合計し、1秒あたりの評価値として表したものです。

また、航空機騒音に関する意見は航空機を所管する関係機関に伝えることで、  騒音の解消に向け取り組んでいます。

問合せ:環境局環境保全課  TEL 200-2525   FAX 200-3921


[月例データ]浮島埋立処分場における放射能濃度測定結果(2024年6月)

市では、ごみ焼却灰の埋立に伴い、廃棄物の最終処分場である浮島埋立処分場において、敷地境界の空間放射線量(ガンマ線)及び内水の放射能濃度(放射性セシウム濃度)について測定を行っています。6月の測定結果は次のとおりです。詳しくは市ホームページをご覧ください。

問合せ:環境局処理計画課 TEL 200-2590  FAX 200-3923


[月例データ]大気環境(2024年6月)

●二酸化窒素(NO2):全局で日平均値が0.06ppm以下でした。
●浮遊粒子状物質(SPM):全局で環境基準の短期的評価に適合しました。
●光化学オキシダント(Ox):市内に光化学スモッグ注意報が6月26日(今年度1回目)に発令されました。
●微小粒子状物質(PM2.5):全局で日平均値が35μg/㎥以下でした。

注1:本データは最終確定値ではありませんので、後日修正することがあります。
注2:本表中のSPM における環境基準評価は、当月の測定結果について短期的評価を行ったものです。

環境基準

1 二酸化窒素:1時間値の1日平均値が0.04ppmから0.06ppmまでのゾーン内又はそれ以下
2 浮遊粒子状物質:1時間値の1日平均値が0.10mg/m3以下であり、かつ、1時間値が0.20mg/m3以下
3 微小粒子状物質:1年平均値が15μg/m3以下であり、かつ、1日平均値が35μg/m3以下
詳しい測定データは、市のホームページをご覧ください。

問合せ:環境総合研究所地域環境公害監視担当 TEL 276-9096 FAX 288-3156

公害病被認定者数 1,088人(認定者総数 6,059人-認定失効者数 4,971人)
認定失効者数 4,971人(治癒等 2,105人+死亡者数 2,866人)
令和6年6月末現在(健康福祉局)

発行編集

川崎市環境局総務部企画課
電話044(200)2387(直通)
E-mail 30kikaku@city.kawasaki.jp

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